これぞ文武両道!東大野球部に3名の鶴丸出身選手が在籍中!!【第1回】3選手に聞く、それぞれにとっての野球

東京六大学野球――大正14年に発足し、早稲田、慶應、明治、法政、立教、東京の六大学で構成される、歴史と伝統ある学生野球リーグです。元甲子園球児など実力ある選手が数多く在籍し、春と秋にリーグ戦が行われます。早慶戦はNHKで中継されるので、ご存知の方も多いと思います。

その一角を占める東京大学の野球部に、我らが鶴丸高校出身の選手が3名も在籍しているのをご存知でしょうか?

とある師走の日曜日、40回卒広報班は、鶴丸野球部OBの有川久志さん(38回卒)、高田伸裕さん(39回卒)と共に東京都文京区弥生にある東大球場に伺い、ハンパないレベルで文武両道を実践している頼もしい後輩たちにインタビューを敢行して参りました!
これから3回にわたりご紹介いたします。

 

 東大球場グラウンド

 

神宮球場を模して設計され、昭和12年に完成した東大球場は、観客席の座席も全て木製で、懐かしいような何とも言えない趣きがあります。

東大球場の観客席

 

取材がてら、午前中の練習も見学させて頂いたのですが、ありがたいことにマネージャーさんのアテンドがあり、東大野球部についていろいろ教えてくださいました。

マネージャーの玉村直也さんと談笑する(上段右から)有川さん、高田さん

 

現在部員は70名を超えているそうで、学生コーチ指導のもと、各所にて手際よく練習していました。木製ベンチから伝わる底冷えを耐えながら約2時間半、じっくり見学しましたが、非常に密度の濃い練習をしているなあ、というのが率直な感想です。

練習風景

 

また、この日は都立富士高校と埼玉県立浦和高校の野球部員も練習に参加していて、これには一同ビックリ。学生野球トップレベルの練習に触れた数時間は、高校球児たちにとって得難い体験となったことでしょう。

 

そして午前の練習が終わり、グラウンドから引き上げてきた3選手へのインタビューが、いよいよ始まりました!

取材に応じる3選手と広報班・野田(40回卒)

 

最上級生の濵﨑貴介選手から順に、話を聞いていきます。

 

濵﨑貴介 選手

3年生 / 医学部健康総合科学科 / 66回卒(北指宿中出身)

※ 学年は取材当時(以下同)

 

―ポジションほか自己紹介をお願いします。

指宿出身で、来季4年生になる濵﨑です。フレッシュリーグ(谷山イーグルス)の時から投手で、責任あるポジションを担っているので、日々課題を持って練習に取り組んでいます。

 

―投手陣の中心になっていた時期もあると聞いています。また2年生時の秋、法政大学に連勝して勝ち点を挙げた試合にも先発していたんですよね?

はい、結果的に勝って15年ぶりに勝ち点を取った試合だったのですが、自分は序盤で降板し、悔しい思いをしました。

 

―現在の調子はいかがですか?

下級生の時は「意外と抑えられるな」と思っていましたが、このところ研究されたのか打ち込まれることが多くなりました。自身も成長しなければと痛感させられています。春のリーグ戦では主に中継ぎを任されるかと思いますが、「チャレンジャー精神」でいいピッチングをして勝利に貢献したいです。

 

武隈光希 選手

2年生 / 文学部言語文化学科 (内定)/ 67回卒(西紫原中出身)

 

―ポジションを教えてください。

元々外野手でしたが、今年から一塁手として登録されました。

 

―昨年秋のリーグ戦(明大戦)で、7回代打で右中間に同点二塁打を打ち、引き分けに持ち込んだ活躍がありましたね。

はい。チャンスで使ってくれたベンチの期待に応えようと、気持ちを強く持って打ちました。

 

―2年生では代打の切り札的存在でしたが、新チームでは中心選手になりますね。

相手は高校生の時から名の知れた選手ばかりですが、同じリーグで戦う以上そんなことは関係ありません。チャンスで打って勝利に貢献したいですし、ベストナインを狙うくらいの気持ちで取り組みます。

 

―高校時代と違うところは?

鶴丸高校で例えると相手は鹿実、樟南、神村を更に強くしたような相手です。但し高校の時と違い、我々にも練習する環境は充分に整っており、練習不足を言い訳には出来ません。「自分には野球しかない」。この意識で戦っていますし、これは部員皆同じだと思います。

 

櫻木隼之介 選手

1年生 / 文科Ⅱ類 / 68回卒(長田中出身)

 

―ポジションは?

外野手です。(春からの)新チームでは2年生になりますが、試合に出る機会はあると思います。代打の機会もきっとあると思うので、使って頂いたときは、必ず結果を出したいです。

 

―1年過ごした東大野球部はいかがですか?

自分も先輩方と同じで、野球をしたいがために東大に入りました。まだ1年生で身体作りが先ですが、新人戦も経験し手応えも掴みつつあります。将来的には武隈さんと共に打って勝利に貢献したいです。

 

インタビュー合間の先輩の熱い“野球愛”トークに笑顔の3選手

 


3選手を取材して感じたこと(40回卒・野田)

 

ご覧のとおり“よかにせ”の3選手ですが、それだけでなく「戦っている男の顔」でもあり、頼もしさを覚えました。東大に入り学業と両立しながらも、野球に全てを打ち込んでいる姿には頭が下がります。

濵﨑投手が投げて、武隈、櫻木選手が打って強敵を倒す。
こんなシーンを今年、神宮球場で見ることが出来るかもしれません。

ちなみに、試合では選手の出場時、出身高校名が場内にアナウンスされます。3選手が活躍する試合で、我らが鶴丸高校の名も次々にコールされたら…と考えると、ワクワクしませんか?
彼らを応援しに、ぜひ神宮球場へ足をお運びください!

 

それぞれの時代の鶴丸野球についても話が尽きない

 


 

取材当日は、暖冬の不意をつくかのような冷え込みとなりました。そんな寒さの中、練習の疲れも見せずにインタビューに応じてくれた濵﨑選手、武隈選手、櫻木選手、そして、ご対応いただいた浜田一志監督ほか関係者の皆様、ありがとうございました。

 

取材後に記念撮影

 

お世話になった玉村マネージャーと

 

なお、まだ正式発表されていませんが、今年の春季リーグは4月13日(土)11時開始の法大×東大の開幕戦でスタートする予定です。3月にまた改めて、ご案内と話題をお届けします。乞うご期待!

 

文:野田泰生 / 協力:枦木愛乃