鶴ビジ

★ご質問へのご回答

※講演中のChatにいただいたご質問の中から、一部ですがご回答いただきましたのでこちらで公開させていただきました。

●吉峯さんには、会社生活で後進の育成の際に意識したり大切にしたりしていたこと、児玉さんには、ジョブ型を実現するために、学生に対してどんな教育が必要か?をお聞きしたいです

→吉峯さまご回答

誰をどの時点で育成するのかによってやり方は変わると思います。僕の場合は、20代から30代の自分でマーケティングや開発のテーマを持っている時には、後輩には、彼のテーマについて「僕はこう思う」「僕だったらこうする」と真正面から提案、一緒に悩みました。管理職になってからは、なるべく彼らの力を出してもらうように、テーマに直接は意見を言わず、同じような案件の際の僕のやり方をそれとなく伝えました。

トップマネジメントになると、直接の部下は中間管理職になります。彼らには彼らの部下の教育、能力開発を第一に考えるよう指示し、担当者、若者には直接話しかけ、彼らの悩みに僕なりの答えを雑談の中で伝えたつもりです。

つまり担当者には直接テーマに向き合う力が必要ですし、管理職には部下を引っ張っていく力を、トップマネジメントにはその両方が必要なことを身をもって示すことだと思います。部下には極力声をかけましょう。

→児玉さまご回答

グローバルな感覚を持ち、自分の考えをしっかり表現できるような人材を育てることが大事です。日本は教育費への公的な支出が先進国の中でもとても低いですが、少しでも多くの学生が海外留学、あるいは駅前留学できる仕組みを作るといいと思います。欧米への留学はお金がかかりますが、フィリピンなどに行けば、費用も抑えられ、生きた英語が身につきます。友人の話によると、オンラインなら1時間200円ほどでフィリピン人と英会話を楽しむことができるそうです。私の息子が東京で通ったインターナショナルスクールでは、小学校の頃から、気候変動や人権問題など社会問題について自らリサーチし、プレゼン資料を作って、クラス全員の前で発表するというのが日常でしたが、日本の学校ではまだまだ受け身の教育なのではないでしょうか。それから新しいリーダーシップのあり方も今の日本に問われているのだと思います。日本人は他の国の人々に比べて自己主張をするのが苦手だと感じます。国連やADBに勤めて感じるのは、日本人は学生も社会人も優秀なのに控えめでなかなか存在感を示すことができない人が多いということです。もっと世界と対等に渡り合える人材を育成する必要があると思います。

●今の仕事以外の選択肢があるとしたら何をやりたかったでしょうか?

→吉峯さまご回答

役者になりたかったですね。でも優柔不断な性格なので大した役者になっていなかったような気がします。

→児玉さまご回答

やはり国際協力の道を選んでいたと思います。吉峯さんのように退職後に違う世界で能力を発揮できれば素晴らしいと思いますが、私は多分リタイアしても何らかの形で国際協力を続けると思います。ご飯のおかずにパンを食べているようなもので、代わり映えせず芸がないと思いますが、国際協力以外に強く惹かれるものはありません。

★吉峯様、児玉様ご回答ありがとうございました!

 

鹿児島と東京